Wednesday, January 11, 2006

[stationery] アイデア・プロセッサーとしてのDigital Pen

CrossのDigitalBoardが使えなくなった今、それに取って代わるツールとして選んだのがNOKIAのDigital Penでした。しかし手慰みに遊んでいたものの、本格的に活用することはありませんでした。このペンは、メモをとることよりも、スケッチをする、それもアイデア・スケッチをするのに活きてくるはずです。ようやっとそんな機会がやってそうです。

初めてマッキントッシュ・プラスを手にしたときに感じたのは、"これはアイデア・プロセッサーになる!"でした。しかし、そんな期待を満たしてくれるツー ルはいまだ登場していません。しかたなしに、その時代時代、場面場面に使えるツールを手にしては、いつかは、と今に至っています。Digital Penはその一端をになうことができるのでしょうか・・・
061011_1[Digital Paper上のスケッチ]

NOKIAのDigital Penで、どの程度アイデアを煮詰めることができるか、試してみました。住宅設計の検討に使ってみます。いつもですと、A3版かA4版の紙の上で、あれや これや手を動かし、試行錯誤を繰り返しながらスケッチをしていく、ごく普通のアナログなプロセスをとっています。時には飲み屋でコースターを使ってスケッ チをしたりします。領収書だって使えます。

CrossのDigitalBoardですと、A4版の紙の上で手を動かすプロセスが、PC上の画面にトレースされるという、なかなかの優れものツールで した。アイデアを煮詰めるプロセスを確認できるところがよかった。NokiaのDigital Penには、そんな使い方は向いていない、ウェアラブルで、場所を選ばず、思いついたらすぐデジタル・メモに、ブルーツースで携帯電話にデーターを送り MMSなどのメールで送信する、が本来の使い方でしょう。

デスクトップでこのデジタル・ペンを使ったらどうだろうか、試してみました。ペンスタンドをUSBケーブルでPCに繋ぎ、モニターにはDigital Paper Softを立ち上げておきます(NokiaのペンにはDigital Note Viewerというソフトがついています)。Digital Penを使って、DigitalPaperにスケッチを描いていきます。ペンをペンスタンドに差し込むと(戻すと)、デジタル・データーがモニター上の Note Viewerに再現されます。
060111_2060111_3[スケッチの密度を上げていくと・・・ 着色も可]









060111_4さらに作業を進め、ペンスタンドに戻すと、更新されたスケッチが映し出されます。プロセスがトレースされていきます。都度都度データーを保存していけば、 スケッチの過程を確認することができます。アイデアを煮詰めるにはいったりきたりが必要になります。何が表現されているのか、何を言いたいのか、どこで間 違ったのか、どちらに進もうとしているのか、確認ができるのです。

ここに紹介した例は、A5版のデジタル・ペーパーを使いましたが、A4版までのものが市販されています。画きごたえはじゅうぶんでしょう。Note Viewer上で、線を消すこと、移動させること、複写することぐらいはできます。

060111_5[携帯電話にデーターを送ってみると・・・]

ワコムのデジタイザーやTablet PCなどという選択もありますが、手軽でポケットに入る気楽さで使ってみるのも、アイデアを練る一つの方法でしょうか。

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